審議会制度・市場審議中電力市場系統用蓄電池再エネ全般
第7回 電力安定供給WG:補完オークションの調達基準を500万kW程度とし予備電源制度を包含する案
経済産業省 / 電力安定供給ワーキンググループ / 公表 2026/10/7(水)
何が議論され、何が決まったか
公表資料から自動要約2026年10月7日の第7回WGで、資源エネルギー庁は資料5により、2030年度までの供給力確保策を既存の容量市場を補完する「補完オークション」として位置づける事務局案を示した。対象は10万kW以上の休廃止が予定される安定電源(原則火力)で、容量市場の未応札・非落札・退出電源が対象になり得る。マルチプライス(エリアまたは広域ブロック別)で複数年約定も可能とし、毎年度3年後の実需給年度までを対象に募集、原則需給ひっ迫時のみ稼働する。調達基準は、2026年9月29日の第122回調整力等委の486万kW案に対し、安定電源・変動電源の退出分(過去実績300万kW超)に予備電源制度の役割B分を上乗せし全体で500万kW程度を目安とする案。予備電源制度を包含する制度として整理し、費用は容量拠出金で回収するとした。あわせて資料4で予備電源の第3回募集は応札がなかったことが報告された。
要点
- 補完オークションは実需給の1〜3年前に毎年度実施。対象は10万kW以上の休廃止予定の安定電源(原則火力)で、約定方式はマルチプライス、複数年約定も可能。
- 調達基準は厳気象H1需要に対し予備率3%を最低基準・5%までの確保を目指す前提で、市場退出リスク分として500万kW程度を目安とする案(第122回調整力等委の案は市場退出容量最大533万kWから発動指令電源の応札最大47万kWを控除した486万kW)。
- 予備電源制度の2つの役割のうち、必要供給力と容量市場調達量の差分の保険(役割B)を補完オークションに統合。大規模災害等への備え(役割A)は必要に応じて確保し、その部分の費用は一般送配電事業者負担に準じる案。
- 予備電源 第3回募集(2027・2028年度 制度適用開始向け、応札受付2026年8月19日〜9月15日、目安価格14,860円/kW)は応札なし。結果は2026年9月16日に公表された。応札がなかった要因として候補電源の少なさが挙げられ、2029年度メインオークションでは東北・東京が2年連続の不足エリア、2027年度追加オークションは目標調達量を約118万kW下回った。
- メインオークションの退出電源(追加オークションには応札不可)には補完オークションへの応札を促し、退出に際するペナルティに一定の配慮を行う案も示された。
事業者への意味容量拠出金で費用を回収するため小売電気事業者の負担に影響する。補完オークションは容量市場の目標調達量の内数として確保される位置づけで、メインオークションの約定量・価格の前提が変わりうる。火力の休廃止判断と2030年度までの供給力見通しにも影響する。
この資料が関わる論点
論点の一覧 →
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