需給調整市場の上限価格
一般送配電事業者が調整力(ΔkW)を調達する需給調整市場で、商品ごとに設けられている応札価格の上限。応札不足で価格が高止まりしないよう EPRX が設定し、審議会の整理を受けて改定される。
前提市場は一次・二次①・二次②・三次①・三次②と複合商品に分かれ、ΔkW(容量)の対価を円/ΔkW・30分で取引する。上限を超えた約定は精算時に上限価格が適用される。蓄電池・火力・揚水などが供出側。
段階:決定取りまとめ審議中検討予定公表
| 論点 | 現状 | 段階 | 次の節目 | 更新 |
|---|---|---|---|---|
| 一次調整力・二次調整力①・複合商品の上限価格はいくらか要確認 | 2026年9月1日(実需給日)から当面の間、10.00円/ΔkW・30分。19.51円(2024/4〜2026/3/13)→ 15.00円(2026/3/14〜8/31)→ 10.00円と2段階で引き下げられた。 | 決定 | 引下げ後も競争状況が改善しなければ段階的にさらに引き下げる(第110回制度検討作業部会の整理)。第63回小委で「上限価格付近の約定が継続」と報告。 | 2026-09-15 |
| 二次調整力②・三次調整力①の上限価格は見直されるか | 2026年9月1日以降も 7.21円/ΔkW・30分 で据え置き(2024/4から変更なし)。三次調整力②には上限価格が設定されていない。 | 決定 | 見直しの提案は出ていない。上期報告では三次②の応札不足が課題として整理され、必要量算定手法の検証を下期に継続。 | 2026-07-30 |
| 三次調整力②に上限価格を設けるか | 検討中。価格高騰の抑制を想定して第92回制度検討作業部会で扱われたが、結論は出ていない。 | 審議中 | 前日取引化で三次②の応札量が減り不足率の高い日が増えている(第63回)。市場退出・応札の偏りへの影響を見ながら判断。 | 2026-09-15 |
| 今後、上限価格はさらに引き締めるか、緩和するか | 「競争状況が改善しなければ段階的にさらに引き下げる」方向で整理(第110回制度検討作業部会)。緩和の条件は示されていない。 | 取りまとめ | 事業者側は「十分な競争環境が確認された市場では引上げ・廃止を」と要望(第62回の実態調査)。次の判断材料は下期の取引状況。 | 2026-09-15 |
▶一次調整力・二次調整力①・複合商品の上限価格はいくらか決定要確認
現状(2026-09-15 時点)
2026年9月1日(実需給日)から当面の間、10.00円/ΔkW・30分。19.51円(2024/4〜2026/3/13)→ 15.00円(2026/3/14〜8/31)→ 10.00円と2段階で引き下げられた。次の節目引下げ後も競争状況が改善しなければ段階的にさらに引き下げる(第110回制度検討作業部会の整理)。第63回小委で「上限価格付近の約定が継続」と報告。
経緯(新しい順)
- 2026-09-15第63回 需給調整市場検討小委員会(上期報告) 取りまとめ9/1適用済みを確認。複合市場は応札増で改善傾向だが、上限価格付近の約定が続く。制度的措置(4月導入)は見送り。出典:第63回 需給調整市場検討小委員会:二次①の2027年度広域調達開始案と上期実績報告 →
- 2026-07-30電力需給調整力取引所(EPRX)「ΔkW上限価格について」 決定9/1実需給分から10.00円/ΔkW・30分と公表。上限を超えた約定は精算で上限価格を適用。
- 2026-07-24第62回 需給調整市場検討小委員会 取りまとめ15円引下げ後も上限張り付きの約定が多く、第4回電力安定供給WGで9/1から10円へ引き下げる方針が示されたことを報告。
- 2026-07-14第4回 電力安定供給WG(経産省) 取りまとめ前日取引化後も競争状況が改善したと評価しがたく、10円への再引下げを提示。
- 2026-02-24第60回 需給調整市場検討小委員会 取りまとめ第110回制度検討作業部会の決定を受け、2026年度から19.51円→15円へ引き下げ。
「現状」は経緯全体から書き直す上書き型、経緯は追記型。一次資料のみを根拠とし、二次情報は経緯に入れません。
▶二次調整力②・三次調整力①の上限価格は見直されるか決定
現状(2026-07-30 時点)
2026年9月1日以降も 7.21円/ΔkW・30分 で据え置き(2024/4から変更なし)。三次調整力②には上限価格が設定されていない。次の節目見直しの提案は出ていない。上期報告では三次②の応札不足が課題として整理され、必要量算定手法の検証を下期に継続。
経緯(新しい順)
- 2026-07-30電力需給調整力取引所(EPRX)「ΔkW上限価格について」 決定二次②・三次①は7.21円のまま。三次②は上限なし。
- 2026-02-24第60回 需給調整市場検討小委員会 取りまとめ引下げ対象は一次・二次①・複合のみ。
「現状」は経緯全体から書き直す上書き型、経緯は追記型。一次資料のみを根拠とし、二次情報は経緯に入れません。
▶三次調整力②に上限価格を設けるか審議中
現状(2026-09-15 時点)
検討中。価格高騰の抑制を想定して第92回制度検討作業部会で扱われたが、結論は出ていない。次の節目前日取引化で三次②の応札量が減り不足率の高い日が増えている(第63回)。市場退出・応札の偏りへの影響を見ながら判断。
経緯(新しい順)
- 2026-09-15第63回 需給調整市場検討小委員会(上期報告) 取りまとめ三次②は前日取引化で応札量が減少、落札単価は燃料費高騰で乱高下。必要量算定手法の検証を下期に実施。出典:第63回 需給調整市場検討小委員会:二次①の2027年度広域調達開始案と上期実績報告 →
- 2026-02-24第60回 需給調整市場検討小委員会 審議中三次②の上限設定は第92回制度検討作業部会で検討中。市場退出や応札の偏りに留意。
「現状」は経緯全体から書き直す上書き型、経緯は追記型。一次資料のみを根拠とし、二次情報は経緯に入れません。
▶今後、上限価格はさらに引き締めるか、緩和するか取りまとめ
現状(2026-09-15 時点)
「競争状況が改善しなければ段階的にさらに引き下げる」方向で整理(第110回制度検討作業部会)。緩和の条件は示されていない。次の節目事業者側は「十分な競争環境が確認された市場では引上げ・廃止を」と要望(第62回の実態調査)。次の判断材料は下期の取引状況。
経緯(新しい順)
- 2026-09-15第63回 需給調整市場検討小委員会(上期報告) 取りまとめ第110回で「改善が見られない場合は段階的にさらに引下げ」と示されていたことを再掲。出典:第63回 需給調整市場検討小委員会:二次①の2027年度広域調達開始案と上期実績報告 →
- 2026-07-24第62回 需給調整市場検討小委員会 取りまとめ応札見送り理由に「燃料費高騰で追加起動を伴う入札が上限を超える」。事業者から引上げ・廃止の要望。
- 2026-02-24第60回 需給調整市場検討小委員会 取りまとめ2026年度以降の市場状況によって上限価格を緩和あるいは更に引き締める。
「現状」は経緯全体から書き直す上書き型、経緯は追記型。一次資料のみを根拠とし、二次情報は経緯に入れません。