自己託送の制度設計(要件の見直し)
自社の発電所の電気を、送配電網を使って離れた自社の拠点に送る「自己託送」。小売を介さず再エネを調達できるため需要家の関心が高いが、2021年に組合型が認められた後、賃貸型・一括受電型など趣旨に反する案件が増え、2024年の指針改正で設備の所有と需要の範囲が絞られた。要件の運用と見直しが続いている。
前提この制度の基本的な仕組み(開く)
主な政策・制度の論点(4)
▶自己託送と小売供給の組み合わせはどう扱われるか取りまとめ
問い自己託送で送る電気だけでは足りない需要を小売電気事業者からの供給で補う場合、その組み合わせは、部分供給の見直しと分割供給(1需要場所で2者の小売電気事業者が供給する仕組み)の導入の中でどう位置づけられているか
経緯(会議ごとの記録・4 件)と分類
- 2024-07-09第78回 電力・ガス基本政策小委員会(資料5 分割供給の導入に係る対応について) 取りまとめ分割供給の導入と部分供給の新規受付停止を前提に、既存契約を2025年7月1日までに分割供給へ移行する案を示した。出典:第78回 電力・ガス基本政策小委:部分供給の既存契約は2025年7月1日までに分割供給へ移行する案 →
- 2024-06-17第76回 電力・ガス基本政策小委員会(資料11 分割供給の導入について) 審議中分割供給の導入案を示し、自己託送の残余需要を賄う小売供給は分割供給に当たらず、自己託送を使う需要場所での分割供給は現時点では認めないとした。出典:第76回 電力・ガス基本政策小委:分割供給(1需要場所で2者の小売が供給)を導入し、部分供給は新規受付を停止する案 →
- 2024-05-08第74回 電力・ガス基本政策小委員会(資料11 部分供給の見直しを踏まえた対応について) 審議中部分供給とは別に、1需要場所・1引込みで2者以上の小売から供給を受ける場合のルールを速やかに検討する案を示した。出典:第74回 電力・ガス基本政策小委:1需要場所で2者以上の小売から供給を受ける場合のルールを速やかに検討する案 →
- 2024-03-29第72回 電力・ガス基本政策小委員会(資料4 部分供給の見直しについて) 審議中部分供給を原則廃止の方針とし、通告型の部分供給は新規受付を停止する案を示した。出典:第72回 電力・ガス基本政策小委:部分供給は原則廃止の方針、通告型部分供給は新規受付を停止する案 →
「現状」は経緯全体から書き直す上書き型、経緯は追記型。一次資料のみを根拠とし、二次情報は経緯に入れません。
▶自己託送の要件厳格化はどの案件から適用されるか決定
問い2024年の自己託送の要件厳格化(自ら設置した設備への限定、需要場所内の融通先への密接な関係の要求)は、系統連系手続きのどの段階に達した案件から適用され、既存案件にはどのような経過措置が置かれたか
経緯(会議ごとの記録・2 件)と分類
- 2024-02-12自己託送に係る指針の改正(資源エネルギー庁、附則) 決定2023年12月31日以前に接続の契約申込み(特高・高圧は接続検討の申込み)を完了した案件は従前の例による(申込み後の名義変更を除く)とした。出典:自己託送に係る指針の改正(2024年2月12日適用):自ら設置した設備に限定、需要場所内の融通先にも密接な関係を要求 →
- 2023-12-26第68回 電力・ガス基本政策小委員会(資料3 今後の自己託送制度の在り方について) 審議中2023年12月末までに系統連系手続きに達していない案件を新要件の対象とする案(案A)と、2024年1月1日から改正指針施行までの新規申込みの受付停止の案を示した。出典:第68回 電力・ガス基本政策小委:自己託送の要件を厳格化、他者設置設備の譲渡・貸与と需要場所内の他者への融通を対象外とする案 →
「現状」は経緯全体から書き直す上書き型、経緯は追記型。一次資料のみを根拠とし、二次情報は経緯に入れません。
▶自己託送を使える者と発電設備の要件はどう決まるか決定
問い自己託送(自社の発電設備の電気を送配電網で別の場所の自社拠点等に送る仕組み)を利用できる者は、発電設備の所有・設置の形態(自ら設置、他者からの譲渡・貸与、子会社からの譲渡)についてどのような要件を満たす必要があり、その要件はどこで見直されるか
経緯(会議ごとの記録・2 件)と分類
- 2024-02-12自己託送に係る指針の改正(資源エネルギー庁) 決定自己託送利用者を自ら設置した設備を維持・運用する者に限り、宣誓書の提出と虚偽時の契約解除への同意を求める改正を適用した。出典:自己託送に係る指針の改正(2024年2月12日適用):自ら設置した設備に限定、需要場所内の融通先にも密接な関係を要求 →
- 2023-12-26第68回 電力・ガス基本政策小委員会(資料3 今後の自己託送制度の在り方について) 審議中発電設備の所有(案1)と電気の最終消費者(案4)で要件を厳格化し、他者設置設備の譲渡・貸与は対象外(完全子会社からの譲渡のみ可)とする案を示した。維持・管理の委託や全量送電は今後の検討課題とした。出典:第68回 電力・ガス基本政策小委:自己託送の要件を厳格化、他者設置設備の譲渡・貸与と需要場所内の他者への融通を対象外とする案 →
「現状」は経緯全体から書き直す上書き型、経緯は追記型。一次資料のみを根拠とし、二次情報は経緯に入れません。